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防風柵はもしもの備え

「野分(のわき)」「やまじ(やまぜ)」「おしあな」の3つの言葉はご存じですか?
最近ではテレビ番組でも取り上げられることが多くなった、俳句や和歌。
四季に敏感な日本人ならではの文学ですが、この3つの言葉は台風にまつわる暴風を表す仲秋の季語です。
「野分」の由来は秋の強風が野の草木を吹分けていくところから言われるようになり、最古の文学「源氏物語」第28帖でも「野分」というタイトルが使われています。
その他「やまじ」は瀬戸内地方で、「おしあな」は長崎地方で使われる南風の呼称だそうです。今も昔も日本人にとって秋の強風はとても身近なものだったと言えるでしょう。

2019年の台風の数や進路は?
2018年9月に発生した台風21号は、強い勢力を保ったまま北海道に上陸、甚大な被害をもたらしました。西日本や東海に多いというイメージが強い台風被害ですが、最近では関東や東北など東日本でも風害を引き起こすことが増えてきました。
進路の予測も難しく、これまであまり通らなかったルートをたどることも少なくありません。より正確な情報をネットから得ようと、気象庁サイトに加え米軍合同台風警報センター(JTWC)で情報を得る人も増えているそうです。


防風柵でハウスを守る
「もしも」のときのためにハウスの防風対策として、防風柵はとても有効です。
防風柵は風上側の風圧を軽減する効果が望めるほか、防風柵の高さ20倍までの距離の風を弱める効果があるとされています。この際、ハウスの棟高よりも高さのある防風柵を建てる必要があります。
(引用文献:静岡県『施設園芸における 台風・強風対策マニュアル』より抜粋)



現場写真(防風柵取り付け)
防風柵はこんな取り付け方も


室外で育苗栽培を行っている現場ですが、栽培ベンチよりも高い位置に防風柵を取り付けています。
倉庫に換気窓があるため、換気窓と重ならない位置に防風柵を取り付けています。
防風柵を組み上げる部材は?



エルペットD

ハウス自体の強度もさることながら、風の通り道に防風柵を建設するのも大切なハウスを守るためには有効な手段です。予測できない『秋の空』の”もしも”の対策として導入してみてはいかがでしょうか?


今回ご紹介した製品
エルペットD
エルパイプジョイント
ヒフクスプリングストロング