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春先の温度管理はフラットライン!

 

今年の開花予想は?
 
春の訪れを知らせるものとして、毎年ニュースをにぎわせるのはやはり桜の開花「桜前線」。
一気に景色を春色に染めるその花ぶりもさることながら「花より団子(酒食)」を楽しみにされている方も多いことでしょう。

 
「東風吹かば 匂いおこせよ…」開花のメカニズムとは
 

 
同じく春を彩る花として古来より着物の文様や家紋にも用いられていることの多い「梅」。
同じバラ科同士、桜に似ているようで開花の時期は梅の方がひと足早いなど、性質は少し異なります。そもそもこの違いはどのようなところからくるのでしょうか?

樹木の開花のメカニズムとして「低温要求」と「休眠打破」という言葉があります。どちらも開花を決めるために必要な要素ですが、桜や梅という樹木は秋から休眠に入り、一定の低温期間を経て(=低温要求)休眠から目覚めた後(=休眠打破)に開花を迎えるという性質があります。

低温期間はそれぞれの樹木で異なり、一般に梅の方が桜に比べると低温要求の期間が短い(休眠が浅い)と言われています。この積算温度に対する感受性の違いにより、梅の方が桜よりも早く開花するというわけです。

 
春先の換気はデリケート
 
春は徐々に気温が上がっていく季節とはいえ、晴天と曇天、昼温と夜温の差が著しい季節でもあります。
この時期のハウス内温度管理は非常にデリケートで、晴天時、締め切った状態ではすぐに昇温し、換気を開けるとみるみる下がる…といった日も少なくありません。

悩ましいのは、例えば水稲育苗では43℃を超える温度になると「苗焼け」を起こしてしまう他、厳冬期が定植時期となる関東の半促成メロンでは、換気作業のたびに温度が乱高下することが生育不良の原因となってしまうことです。ベテランの生産者でも管理が難しい時期で、きめ細かい温度管理をしたくても、実際につきっきりでハウス管理するというのは現実的ではありません。

 
自動換気温度推移がフラットラインに

自動換気を導入するメリットを説明するとき、多くは「省力」の観点で語られます。実際に換気作業は朝晩の2回開閉だとしても、自宅と圃場間の移動、複数圃場の多棟管理などになるとトータルで多くの時間を費やすことになります。防除作業や収穫作業、梱包作業などと重なる時期は特に自動化のメリットが大きいといえます。

そして、もう一つの大きなメリットは「常に設定温度に近づくよう動き続けてくれる」ところにあります。
以下は、実際に手動管理で換気を行ったハウスと、自動管理で行ったハウスとの温度比較です。手動が換気作業の前後で大きく温度変化している一方で、自動換気はなだらかに推移しています。
 
グラフからはハウス内の作物にとっては寒暖差のストレスが少なくなることがわかります。




電動カンキットNサーモ8のご紹介


新製品「電動カンキットNサーモ8」ではこれまでの性能に加え、1日最大8分割での変温制御ができるようになりました。分割毎にハウス内の目標温度を定めることが可能となった他、タイマー機能、系統2のみ雨センサーの信号がカットできるなどの機能も追加されました。

 

例えば連棟ハウスのタニ部、側面を「電動カンキットNサーモ8」で制御しているイチゴ生産者様の場合、早朝にはタイマー機能でタニ部を全開にして露抜きをし、日中、夜間はそれぞれ別温度で温度制御を行っています。このように時間帯に応じた制御をすることで、特に春先のような気温の変化が激しい季節にも柔軟に対応することができます。
 



また、雨天時にはタニ部を全閉して雨の侵入を防ぎ、側面は温度制御を継続するよう設定することで、降雨時にも換気を行うよう制御しています。ハウス上部に熱気がたまりやすいため、普段はタニ部を主軸とした換気をしていますが、降雨時にはサイド換気を活用して対応しているとのことです。

「電動カンキットNサーモ8」のこうした機能により、作物にとってより良い環境をつくることができます。


いかがだったでしょうか?
難しい春先の温度管理に、ぜひ電動カンキットNサーモ8を導入してみてはいかがでしょうか?制御方法もシリーズで各種取り揃えています。ご検討の際は、ぜひお近くの代理店様までご相談ください。
 

今回ご紹介した製品

電動カンキットN制御盤
電動カンキットNサーモ8