現場にGO

岩瀬キュウリの守り人


日本でも有数のキュウリ産地である福島県鏡石町で営農を続けている、JA夢みなみキュウリ部会成田支部の圓谷様にお話しを伺いました。

岩瀬キュウリとは

夏秋キュウリの中でも、トップブランドとして有名な「岩瀬キュウリ」は、須賀川地区を中心に郡山盆地の気候を利用して栽培されています。

岩瀬キュウリの特長は何といってもパリッとした食感と甘み。
直売所でも一年を通じて人気のキュウリです。

キュウリが理想とする湿度環境とは

単棟のイメージが強い東北の産地のなかで、圓谷様が栽培するのは5連棟ハウス。雪が降るといっても比較的少ない事や、管理作業の効率を考えると、この地区のキュウリ生産者のほとんどが連棟だそうです。

キュウリ栽培に最適な環境は多湿。湿度80%を保つのが最も良いとされています。しかし、この湿度、90%以上になってしまうと、べと病が多発するぎりぎりの数値。湿度管理は特に気を使うそうです。

厄介な「果焼け」を天窓とカーテンで防ぐ

連棟には付きもののタニ換気がこちらのハウスにはありません。代わりにレンテンソーとニューツマソーが上部の換気を担っています。
換気の秘訣について圓谷さんに伺いました。

Q「なぜタニ換気ではなくレンテンソーなのでしょうか?」

圓谷様「理由は色々あります。レンテンソーは緩やかな温度管理に向いています。また、雨天でも換気がしやすいんです。直接風が入り込まないため、擦れ果が減るのも理由のひとつです。」
 

近年、突然のゲリラ豪雨も多くなり、タニ換気を閉めるまでの短時間で、雨樋からオーバーフローして圃場に雨水が流れ込む…といった、近年の気候変動特有の事情もあるそうです。



Q「栽培で困っていることはありますか?​​​​​」

圓谷様「果焼けです。湿度が高い環境で果実が結露しているところに、晴れて強日射がかかると「火傷」である果焼けが発生してしまいます。」
 

果実温が上がるスピードにあわせ、レンテンソーで徐々にハウス内の温度上昇を管理。
 

日射は遮光カーテンを閉めてコントロールすることで妨げるのだそうです。


 
2019年台風19号・阿武隈川氾濫からの復旧



2019年10月、台風19号の影響で阿武隈川が氾濫。施主の圓谷様のハウスも水害に見舞われましたが、営農再開を決意、復旧を果たしたそうです。

圓谷様「キュウリ部会もピーク時は40名いましたが、いまは20名ほどになりました。」

この地区では再び水害が起こったときのための遊水地の確保や、区画整理が行われるなど、いまだ落ち着かない日々が続いているそうです。それでも営農は続けたいとする圓谷様は終始笑顔を絶やさない方でした。
 

 
 
担当からひと言

福島県は全国でもトップクラスの夏秋キュウリの産地です。難しいキュウリの温度。湿度管理をレンテンソーと自動換気、自動カーテンを組み合わせて障害果を上手に抑制されていました。シャッキリおいしい岩瀬キュウリの産地を守る担い手として、今後もご活躍が楽しみです。

現場情報

施主名 :圓谷様
農園名 :JA夢みなみキュウリ部会成田支部
地 域 :福島県岩瀬郡
従業員数:20名(正社員:11名/パート:8名)

ハウス仕様

間  口 :6.3m
総面積(坪):480坪
奥 行 き:50.3m
棟  数 :5連棟×1
骨  材 :φ25
被 覆 材:農POフィルム
ハウスの形:パイプハウス

現場で使用している製品

レンテンソー® レンテンソー®

ニューツマソー® ニューツマソー®

//追加したコード ga('create', 'UA-34479623-41', 'auto', {'name': 'eigyo'}); ga('eigyo.send', 'pageview');